大阪では桜の花が少しずつ色づいてきました。もう春だなあ…と思っていたらまた急に寒くなってきて、お花見はいつになったらできるのか気になるユーノです。
iPhoneがヤバいですと
今日はこの記事がちょっとした話題になっていました。
全盛期に比べればだいぶ出る数が落ちてます。 しかも今後持ち直す気配が全く無いですし。 5がいまいちインパクトが無かった機種で、さらに次は5Sですから売る方としても難しい日々が当分続きそうです。
iPhoneがヤバいと言うので何事かと思ったら、販売数がかなり落ちているという話です。
なんだそういうことですか。
iPhone 5が発売されたのは昨年9月ですから、あれから半年が経過したわけです。そりゃ数が落ちるのはいくらiPhoneと言えど当然だろうと思うのですがどうなのでしょうか。
ちょっと気になってITmediaさんの「携帯販売ランキング」を見てみました。
1位はXperia Z。さすが先月出たばかりの最新機種。
そしてちょっとばかり驚いたのですが、2位から5位までをiPhone 5のau版とソフトバンク版、16GBと32GBの4機種で独占していますΣ(゚Д゚;)
キャリア別、メモリ容量別で2位から5位を独占しているのですから、全部足したらXperia Zとどちらが勝つのか、ちょっと気になります。
ちなみにサムソンのGALAXY S III αは7位。昨年12月に発売された機種なのですが^^;
先ほどの記事に戻ると、筆者はこのように分析しています。
なぜiPhoneの売れ行きに陰りが見えて来たのか。現場で毎日お客様と話しているうちになんとなく自分なりに立てた仮説を書いてみます。
iPhoneで同時に売られているラインナップは最新機種とその前の機種の二つしかありません。今だとiPhone5と4Sですね。ここに大きな落とし穴があると思います。つまり、その端末は「自分で選んだもの」ではなく「appleから強制的に与えられたもの」なんです。
アンドロイドは常時10機種以上のラインナップを揃えており、その中から好きなデザイン・欲しい機能・価格などを総合的に判断して自分の相棒となるスマホを選べます。この一連の流れを最近スマホを契約されるお客様は楽しんでらっしゃる気がします。
この辺がよく分からないのですが、iPhoneを買う人は皆、選択肢にiPhoneしかなくて、Androidを買う人はAndroidしか選択肢に無いのでしょうか?
勿論「iPhoneはイヤ」「iPhoneしか眼中にない」という人もいるでしょう。でも多くの人は、まずiPhoneもAndroidも含めた選択肢の中から、気に入った1機種を選んでいると思うのですが、違うのでしょうか。
いや確かに新機種というのは魅かれますよ。iPhoneだろうとAndroidだろうと、今までに無いガジェットというのはつい触ってみたくなるもの。分かります。
でもその楽しみってその時だけのものであって、結局はデザイン、大きさ、使い勝手を見比べて気に入ったものを選んでいるのではないかと。それだけの話ではないかと思うんですけどね。
アナリストさんも出てきた
さらにもう一つ、話題になっていた記事を。
日本というガラパゴス市場にいるとサムソンの脅威は肌で感じにくいが世界的な趨勢を客観的に判断すると今や(あのパクリで悪名高い)サムソンはアップルを脅かすどころか凌駕しつつあるメーカーになっている。特に今後10年の主要な戦場となる新興国での存在感は抜群で、もうアップルが付け入る隙は無いほどまでブランド力が高まっている。
サムソンのブランド力が、Appleがつけ入る隙が無いほど高まっているらしいです。これは初耳ですね。本当なのでしょうか。
どこのどなたか存じませんが、アナリストさんが言うなら本当なんでしょうね…多分^^;
アップルに残された道は二つしか無いと考えている。一つは2000年代のように先進的でクリエイティブで歴史に名を残すプロダクトを作り続ける事。アップルの主要な企業理念「選択と集中」にも合致するし、ブランドイメージにも合致する最適な道であるが、しかしジョブズ没後のアップルを見ているとそれは期待出来そうにない。
もう一つの道は、サムスン・ソニー・パナソニックのように、それぞれの製品カテゴリに多くのラインナップを揃えるメーカーへと変質することだ。人種・文化・性別・年代がバラバラな数十億の地球人にたった一つのグローバル端末を提供するのではなく、低価格〜高価格帯まで多くのラインナップを揃えて、選択は消費者に任せると言うありきたりな戦略だ。かつてジョブズが追放されていた時代のアップルが迷い込んで死にかけた汎用で醜い戦略だ。しかし、創造的なプロダクトを出せなくなった今のアップルが生き残るにはこの道しか無いのではないか。
要するにAndroidと同じ戦略を取るべし!という事だそうです。
この主張に対して、私は「なるほど」と思いました。
まさに、この事なのだと。
iPhoneの廉価版が出るとか、大きいサイズのものが出ると言う昨今の噂。
世界中には同じような事を考える人がいて、だからこそこのような噂が次々に出てくるのだと、かなり納得がいきました。
結局何が「ヤバい」のか
ところで上記の方々が主張する「Appleがヤバい」とは、どういう事なのでしょうか?
どうやら「シェアがAndroid陣営に奪い取られている」という事のように読み取れましたが、そもそもAppleはそんなにシェアを気にしているのでしょうか?
気にしているかと言えば、多分気にはしているでしょうけど、ある会社はAndroid端末を何十機種も揃えているらしいですね。それだけ出せばそりゃあシェアは取れるだろうよと思うのですが、じゃあ利益はどちらが出しているのかと言うと、Appleがダントツでトップなわけです。
この利益も徐々に他社に奪われる可能性も勿論大いにありうると思います。それなら今後多大なコストをかけて数多くの機種を出す事がAppleにとってプラスになるかというと、全くそうは思えないんですよね。
廉価版や大きいサイズのiPhoneが近いうちに出る事は恐らく無いでしょう。
私が思う、Appleが今後ますます激化するスマートフォン戦争を生き抜く道。それはこれまでと変わらず、Apple自身が最高だと思う製品を作り続ける事、です。
これまでと変わらないというのは守りの姿勢ではありません。その反対で、強い信念と攻めの姿勢です。
今のiPhoneは片手でも手になじむ最良のサイズとして作られたものであり、ニーズがあるからといって安易に信念を曲げる必要はないと思います。
そこにAppleファンは魅かれるのであり、多くのユーザーの心をつかんでいるはず。
マップなど失敗もありましたが、Appleの失敗は今に始まった事ではなく、それを恐れずにチャレンジし続ける事が生き残る道ではないかと思っています。