『スティーブ・ジョブズさんが亡くなった』
この知らせを聞いて、私は耳を疑いました。
ジョブズさんの健康が回復するのを願っていたのはもちろんですが、
頭の片隅では、いつかはお別れの時が訪れる、その覚悟はしていました。
でも、それがこんなに早くとは…。
私は音楽をやるためにMacを買いました。
十数年前、コンピュータで音楽をやる人はほぼMacを使っていましたが、一般の人で知る人は少ない、マニアックな存在でした。
その後、倒産の危機と囁かれたApple社を、復帰したジョブズさんが、iMacやiPodのヒットで見事に建て直しました。
それまでマイナーな存在に過ぎなかったApple製品の広告が街中を賑わう様子はとても痛快で、ドラマチックに思えました。
ジョブズさんが基調講演で、ジーンズのコインポケットから取り出したiPod nano、
全てが未来的で革新的で、これまで見た事もないような製品だったiPhone、
封筒から取り出されたMacBook air…
どれもエキサイティングで、忘れられない場面です。
演出が良かっただけではありません。
インパクトのある演出で紹介される製品にはどれも強いメッセージ、哲学のようなものが込められていました。
だからこそ、人々はAppleの製品に魅了され続けたのだと思います。
ジョブズさんが放つメッセージはいつも私たちに刺激を与え続けました。
ジョブズさんはよく「神」に例えられます。
でも私は、ジョブズさんをあくまでも一人の人間として尊敬したい。
ジョブズさんは常に成功してきた人では無く、多くの失敗をし、その中からさらなる成功を生んできた人です。
彼の功績は決して神の所業ではなく、これからも人間の知恵で受け継がれなくてはならないものだと思うからです。
ジョブズさん、安らかにお眠りください。
心からそう思うけど、でもジョブズさんなら、きっと大いなる"iCloud"のそのまた向こうで、
天国の人々の生活を変えるような革新的な製品を、これからも作り続けているような気がします。
本当に、ありがとうございました。