画像は All About The iPOD さんより
2011年10月23日、iPodが発表されて10周年を迎えたそうです。
この事はIT系メディアだけでなく大手新聞社でも取り上げられていましたね。
10年前のこの日、スティーブ・ジョブズが掲げたその製品が世界中の人々と音楽との関わり方を一変させるほどに成長する、と想像していた人は、どのくらいいたのでしょうか?
10年前といえば、私は社会人になったばかりの頃です。
学生の頃は主にラジカセで音楽を聴いていましたが、働くようになってから毎日が忙しくなり、音楽に接する時間が格段に減ってしまいました。
日本ではMDというものがそこそこ普及していました。
しかしそれは、私には中途半端に大きく、操作もなんとなく小難しそうに見えて、欲しいという気持ちが湧きませんでした。
iPodとの出会い
Mac系の雑誌で、iPodというものが発表された事を知りました。
当時の雑誌ではiPodに関して割と冷めた見方をしていたように思います。
私は既に音楽をあまり聴かなくなっていたし、価格は47,800円もするというので、欲しいという気は起こりませんでした。5GB、1,000曲が収録できるというのも当時はあまりピンときませんでした。持ち歩くのにそんなに必要無いだろうと…。
翌年にはiPodはWindowsにも対応し、徐々にですが人気が出始め、
iPod miniの登場でその人気は一気に急上昇していきました。
電車の吊り広告で、抽選で○○名様にiPod miniをプレゼント!なんていうものも見るようになりました。
iPodの認知度がどんどん高まっていくのを実感し、私の中でも徐々に興味が湧いてきました。
それで、試しにMacでiTunesを使ってみました。
当時私はまだMac OS 9を使っていたので、それに対応する古いバージョンのものです。
驚いたのが、CDを入れると曲情報がインターネット経由で自動的に取得できる事。
今では当たり前すぎてありがたく思う人はあまりいないのかも知れませんが、私にとっては衝撃的でした。
曲を取り込んで、好きなようにプレイリストを作る事ができるのも凄く便利だと思いました。
このiTunesに取り込んだ曲を「そのまんま持ち運べる」iPod、触ってみたい!
その時、初めてそう思いました。
iPodを触りに、梅田のヨドバシカメラに行くと、iPod売り場は人がごった返していました^^
確か第4世代が出たばかりの頃だと思います。
クリックホイールをなでると、曲選択がクルクルっと変わる。
とても楽しくて、
操作方法を誰に聞く必要もないぐらい分かりやすいインターフェース。
しかも片手の親指一本でほとんどの操作がこなせる。私は一気にそれが欲しくなってしまいました。
しばらくしてカラー液晶を搭載した「iPod photo」が登場し、
次はきっとオリジナルiPodもカラー液晶が標準搭載になるに違いない!と思っていたら本当にそうなったので
迷わず20GB版を買いました。
私が購入したiPod 第4世代 20GB。
iPodを楽しむ日々
iPodのコンセプトは「iTunesを持ち運ぶ」事。
他のメーカーが出すMP3プレーヤーは、まずハードありきなのに対し、iPodはまずiTunesという武器を持っていたのが大きかったと思います。
私は最初にiTunesの素晴らしさに触れ、その後iPodを使い始めたので、そのコンセプトの意図がよく理解できました。
何千曲も持ち歩く必要は無いと昔は思っていましたが、
外出中ふとあの曲が聴きたいと思った時にいつでもそれが聴ける、というのがいいと思いました。
iTunesの「スマートプレイリスト」も非常に便利でした。
マイレートが★4つ以上で1週間以上再生していない曲をシャッフル再生して、通勤時に聴くのが楽しみでした。
iPodによって、私は音楽の楽しさを思い出し、通勤時間という退屈な時間を、楽しい時間に変えてくれたのでした。
他に買ったiPodは初代iPod touch。
発表された時、すぐにそれを買おうと思いました。
音楽とビデオ、Podcastの利用が中心で、自宅やマクドナルドのWi-Fiスポットでインターネットも楽しみました。
そうそう、初代iPod shuffleも持ってました。小さくするなら画面は必要ないと、極限までシンプルさを追求する、いかにもAppleらしい製品でした。
これはジョギングの時用に買いました(あんまり使わなかったけど^^;)
これからのiPodは?
今月行われた「Let's talk iPhone」イベントではiPodの発表もありましたが、基本的にハードウェアの変更は無く
インパクトはさほど大きくないものでした。
iPhoneやiPadの売れ行きに対しiPodの売り上げは落ちぎみで、今後のiPodシリーズに不安を感じる人も少なくないと思います。
でも、私は、Appleが音楽を愛する企業である限り、iPodは終わらないと信じています。
iPod shuffleは、個人的には正直、行き着くところまで行ったという感じがしますが
iPod touchはもちろん今後も進化を続けるでしょうし、iPod classicはいつかHDDが大容量フラッシュメモリに置き換わるのではないかなーと思います。
iPod nanoも成長の余地がまだまだありそう。より楽しくて、音楽をより身近に感じられるようになる、そんな存在になって欲しいと思っています。
最近は何かとiPhoneの話題ばかりしてしまいますが、まだまだiPodも捨てたもんじゃない、というワクワク感を、Appleさんには期待しています!
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