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ゆうゆう*Mac

MacやiPhone等のApple製品を、毎日お気楽に悠々と楽しみたい ごくふつーのユーザーによるブログです。

かなり以前から話題に上がっていた話ですが
最近さらに現実味を持った話になりつつあるようです。

携帯電話回線:スマートフォン普及でパンクする恐れ - 毎日jp(毎日新聞)

動画など大量のデータをやりとりするスマートフォン(多機能携帯電話)の急速な普及で、現行の携帯電話回線が混雑し、放置すれば、数年後には回線がパンクする恐れが出てきた。このため、携帯各社は、通信量の抑制に乗り出したり、通信料金の見直しを検討したりするなどの対策に動き出している。

さらに「一定の料金を払えばデータ通信を使い放題」という定額制の見直しも検討されている。日本と同様の問題を抱える米国では、通信大手のベライゾン・ワイヤレスが7月に定額制を廃止し、通信量に応じて料金を課す従量制に切り替えた。「アイフォーン」の販売でスマートフォン市場をリードするソフトバンクモバイルの孫正義社長は「料金体系を含めて(通信量を)管理していかないといけない」と定額制(同社は月4000~5000円台)見直しを検討課題に挙げている。

次世代の携帯通信規格であるLTEが普及するまであと3年以上かかると見られており、それまでになんとか3Gの通信トラフィック増大を食い止めたいという思惑があるようですね。

確かに、これまではスマートフォンがパケット定額でガンガン使える、ゲームも動画も楽しめます!と宣伝してきたわけで、
それが急に「定額制やめます」となると、ユーザーからかなりの非難を浴びる事は避けられないと思います。
キャリア側からすれば確かに悩ましい問題ですね。

このニュースを受け、ネット上では「ふざけるな」「スマホ終了」「定額制廃止されたら解約する」といったコメントが多く見受けられます。

ユーザーが不安になるのは当然だと思いますが、私には少々騒ぎすぎのような気もしています^^;

米国ではどうなの?

最初に米国でiPhoneを販売したAT&Tでは既に完全定額制を廃止し、「毎月2GBまで$25」「以降は1GB単位で$10が加算」というプランが提供されています。「毎月200MBまで$15」という廉価プランもあるようです。

また、今年からiPhoneの販売を開始したVerizon Wirelessも7月より定額制が廃止されたようです。こちらは「毎月2GBまで$30」「以降は1GB単位で$10が加算」というプランの他、「毎月5GBまで$50」、「毎月10GBまで$80」というヘビーユーザー向けのプランもあるようです。

こうしてみると、米国で従量課金制に移行したと言っても、ほとんどのユーザーは毎月2GB以上も使わないでしょうし、仮に毎月10GB使用したとしても1万円ぐらいで収まるというのは、さほど高いようには思えません。

日本ではどうなる?

1GBをパケットに換算すると8,388,608パケットだそうです。
試しに、私が8月にiPhone 3Gで使用したパケットがどのくらいか確かめてみました。

毎月のパケット通信量は、「My SoftBank」のWebページから「オンライン料金案内」より見る事ができます。iPhoneのSafariのブックマークに「My SoftBank」が入っています。

My SoftBank

「ご請求内訳」を選びます。

ご請求内訳を選ぶ
内訳

私の8月のパケット使用量は8,020,502パケットでした。1GBにも達していないですね。これでも多分、スマートフォンユーザーの平均よりかなり多い方だと思います。
メールやTwitterをしたりニュースを読むといった使い方が基本です。動画は滅多に見ません。見る時は大抵家のWi-Fi環境です。

通信量の確定前料金は641,640円となっています。これが割引されて5,000円程度になるというのも凄い話ですが^^;
定額制が廃止されたら毎月この「確定前料金」を払わなくてはならなくなると勘違いしている人もいるようです。
おそらく常識的に考えてそのような事にはならないと考えていいと思います。
米国のプランにならい、毎月最初の2GBまでは定額、それ以降は1GB単位で1,000円~2,000円程度が妥当な線なのではないかと思います。

キャリアは慎重に事を進めるべし!

基本的に私は定額制廃止は認めてもいいのではないかと考えています。
利用者の2%がデータ容量の4割を占めるという現在の状況はやはりどうにかするべきだと思うからです。

とは言え、その「2%のユーザー」が悪質なヘビーユーザーかと言うとそうとも限らないという記事がありました。

携帯キャリアを悩ませる「パケットヘビーユーザー」の正体に迫る ガジェットさん家

ある日A君から「携帯からスマートフォンに変えてから携帯代が高くなったみたい」と相談を受けました。明細を見せてもらうと、案の定パケット料金は上限に達していました。

A君の月の総パケット数は 5,000万 にも達していたのです。 バイト数に直すと約6GB。スマートフォンユーザーの平均が約500MBである事を考えると、1人で12人分のトラフィックを占有している状態です。

何にこれだけのデータ量を使ったのかA君に問いただしても「分からない」の一点張り。粘り強く尋問を続ける内に、その過剰なデータ通信量の実態が明らかになってきました。

ITに詳しくない初心者さんが、自覚しないうちに大量のパケットを使用してしまっているというお話です。
このブログ記事を読んで、なるほど、と思いました。それほど、インターネットで動画などのリッチなコンテンツを楽しむ事が一般的になっているんですね。そうしたユーザーのほとんどは、Wi-Fiとか、通信制限とか、テザリングという言葉もおそらく知らないのではないでしょうか。

自分がどれほどパケットを使っているのかという事に関して全く気にしていない人が少なからずいる。
そう考えると、キャリアによる定額制廃止は相当に慎重に進めていかなければ、ユーザーの反発を買う事は必至です。

例えば…

  • 定額制廃止の1年ぐらい前からメールなどでユーザーに対する周知を徹底する。
  • そして、毎月パケット使用量が多いユーザーに対しては、定額制廃止後にどのくらいの料金に変わるのかを知らせる。パケット使用量がそれほど多くないユーザーにもその旨通知する。
  • 思い切って、パケット使用量が毎月2GB以下の料金を値下げする(数%のヘビーユーザーのためにそこまでするのは難しい!?)

これぐらいの事をしてくれると、ユーザーからの同意を得られやすいのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

携帯キャリア各社の今後の動向を見守りたいと思います。

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