Appleのティム・クックCEOが、かつて爆発的な人気を誇った音楽プレーヤー「iPod」の販売終了を示唆したという報道が流れました。
サンケイビズのサイトの「存在意義失った「iPod」 クックCEOが終焉示唆、故ジョブズ氏も予言」という記事では
米アップルが2001年に世に送り出したデジタル携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」が、近く市場から姿を消すことになりそうだ。音楽も聴ける「iPhone(アイフォーン)」に取って代わられ、販売が激減しているためで、最高経営責任者(CEO)のティム・クック氏(53)が投資家向け説明会で生産・販売の中止を示唆した。
と書かれています。
さらに記事の中では、iPodがいかに売れたか、そしてAppleの株価は上昇を続け、
それが最近ではAppleが「ジョブズ氏の遺産で食いつないでいる」とか言い始め、Appleの低迷ぶりを強調して締めています。
私としては、唐突にジョブズ氏の遺産とか予言とかいうフレーズを出してくる事に胡散臭いものを感じつつ、
まあ人気商品だったからと言って永遠に売られ続けるものなんてそうないよな〜、でもiPod touchとclassicにはまだまだ需要があるだろうし、販売は続けて欲しいな〜と思っていました。
記事の内容に悪意に近いものを感じましたが、まあ産経さんの記事ですから。いつもの事です。
で、実際にはこの記事、とんでもない誤報だったんですね。
クックさんは販売中止などひとつも言っておらず、単に売上が減っているという事を言っただけなのに、
どうやら海外メディアのBBCが報じた内容を産経さんが誤訳し、生産中止という記事になってしまったようです。
全く…日経さんと並び産経さんもちょいちょいやらかしますね(-_-;
誤訳、というと単なるミスのようにも思えますが、上記のような悪意のある文面からすると、
「かつて栄光を極めた企業の衰退」を報じたい記者による脳内補正がかなりかかった結果なのではないか、などと邪推もしてしまいます。
ちなみに私はiPod 第4世代、液晶がカラーになったのを初めて購入しました。
興味はあったものの私にはどうしても白黒の液晶が今イチだな〜と思ってまして、
そのうちにカラーモデルの「iPod Photo」が発売されたので、次の新製品はきっとカラーモデルがさらに低価格になって出るに違いない、と思ってたら本当に出たので買った、という感じです。
あのくるくるなぞって選曲からボリューム調整まで行ってしまうクリックホイールは本当に良く出来ている、と思いましたね。
ソニーのウォークマンをはじめ他社も負けじと様々な機種を出していましたが、iPodに勝てなかったのは、iTunesの出来の良さもあるでしょうけど、それ以上にクリックホイールの操作性に勝てなかったのが大きいのではないかと思います。
今は、多くの人がiPhoneなどスマートフォンで音楽を聴くようになり、確かに音楽専用の機器の需要は落ちているのだと思います。
しかし、iPodはまだまだ多くの人々に愛されていると思います。音楽プレーヤーと電話を一緒にしたくない、という人もいると聞きます。
そのような人がいる限り、音楽を愛する企業であるAppleがiPodの販売をやめる事は、当面無いのではないでしょうか。
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先月行われたWWDCでは、噂されたiTunesのアップデートがありませんでしたが、
実は秋にアップデートされるという噂があるようです。
新バージョンのiTunesの登場に合わせ、新しいiPod nanoも登場するという噂も出てきました。
秋といえば毎年、Appleが音楽関連のイベントを行う時期ですから、それはありそうな話だと思います。
Macお宝鑑定団Blogさんの記事によると、
新しいiPod nanoは、小さな四角いボディを止め、再び縦長スタイルに戻るようです。
大きさは、iPod nano (5th generation)の4分の3のサイズで、iPod nano (6th generation)からクリップを外した本体部分よりも薄くなるようです。
クリックホイールが復活することは無いようですが、ホームボタンのようなボタンのための穴があいているようです。
との事。
かつて一世を風靡したiPod。
以前は、電車に乗っているとiPodで音楽を聴く人を頻繁に見かけたものです。
私はiPod 第4世代、iPod touch 第1世代と使ってきましたが、iPod nanoを持つ人も非常に多かったものですが、最近はiPhoneをはじめとするスマフォを使う人が大多数で、iPodで音楽を聴く人はほとんど見かけなくなってしまいました。
特に、現行の第6世代 iPod nanoを見る事は滅多にありません(小さすぎて見つけられなかった可能性もありますが…)。
もうiPodの時代はとうに過ぎたようにも感じられますが、
音楽ファンの社員が多いと言われるAppleの事、そう簡単にiPod事業をやめたりはしないだろうと思っていましたが、やはり、という気持ちです。
現行のiPod nanoはほぼ正方形で非常に小型。マルチタッチ対応の面白いデバイスですが
画面が小さすぎて操作がやりづらいという側面がありました。
今度のiPod nanoは縦型になるとの事なので、もう少しタッチ操作がやりやすくなり、曲を一覧から選びやすくなるような気がしています。
まだ噂の段階なので、実際にどうなるかは分かりませんが、秋に期待ですね!
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画像は All About The iPOD さんより
2011年10月23日、iPodが発表されて10周年を迎えたそうです。
この事はIT系メディアだけでなく大手新聞社でも取り上げられていましたね。
10年前のこの日、スティーブ・ジョブズが掲げたその製品が世界中の人々と音楽との関わり方を一変させるほどに成長する、と想像していた人は、どのくらいいたのでしょうか?
10年前といえば、私は社会人になったばかりの頃です。
学生の頃は主にラジカセで音楽を聴いていましたが、働くようになってから毎日が忙しくなり、音楽に接する時間が格段に減ってしまいました。
日本ではMDというものがそこそこ普及していました。
しかしそれは、私には中途半端に大きく、操作もなんとなく小難しそうに見えて、欲しいという気持ちが湧きませんでした。
iPodとの出会い
Mac系の雑誌で、iPodというものが発表された事を知りました。
当時の雑誌ではiPodに関して割と冷めた見方をしていたように思います。
私は既に音楽をあまり聴かなくなっていたし、価格は47,800円もするというので、欲しいという気は起こりませんでした。5GB、1,000曲が収録できるというのも当時はあまりピンときませんでした。持ち歩くのにそんなに必要無いだろうと…。
翌年にはiPodはWindowsにも対応し、徐々にですが人気が出始め、
iPod miniの登場でその人気は一気に急上昇していきました。
電車の吊り広告で、抽選で○○名様にiPod miniをプレゼント!なんていうものも見るようになりました。
iPodの認知度がどんどん高まっていくのを実感し、私の中でも徐々に興味が湧いてきました。
それで、試しにMacでiTunesを使ってみました。
当時私はまだMac OS 9を使っていたので、それに対応する古いバージョンのものです。
驚いたのが、CDを入れると曲情報がインターネット経由で自動的に取得できる事。
今では当たり前すぎてありがたく思う人はあまりいないのかも知れませんが、私にとっては衝撃的でした。
曲を取り込んで、好きなようにプレイリストを作る事ができるのも凄く便利だと思いました。
このiTunesに取り込んだ曲を「そのまんま持ち運べる」iPod、触ってみたい!
その時、初めてそう思いました。
iPodを触りに、梅田のヨドバシカメラに行くと、iPod売り場は人がごった返していました^^
確か第4世代が出たばかりの頃だと思います。
クリックホイールをなでると、曲選択がクルクルっと変わる。
とても楽しくて、
操作方法を誰に聞く必要もないぐらい分かりやすいインターフェース。
しかも片手の親指一本でほとんどの操作がこなせる。私は一気にそれが欲しくなってしまいました。
しばらくしてカラー液晶を搭載した「iPod photo」が登場し、
次はきっとオリジナルiPodもカラー液晶が標準搭載になるに違いない!と思っていたら本当にそうなったので
迷わず20GB版を買いました。
私が購入したiPod 第4世代 20GB。
iPodを楽しむ日々
iPodのコンセプトは「iTunesを持ち運ぶ」事。
他のメーカーが出すMP3プレーヤーは、まずハードありきなのに対し、iPodはまずiTunesという武器を持っていたのが大きかったと思います。
私は最初にiTunesの素晴らしさに触れ、その後iPodを使い始めたので、そのコンセプトの意図がよく理解できました。
何千曲も持ち歩く必要は無いと昔は思っていましたが、
外出中ふとあの曲が聴きたいと思った時にいつでもそれが聴ける、というのがいいと思いました。
iTunesの「スマートプレイリスト」も非常に便利でした。
マイレートが★4つ以上で1週間以上再生していない曲をシャッフル再生して、通勤時に聴くのが楽しみでした。
iPodによって、私は音楽の楽しさを思い出し、通勤時間という退屈な時間を、楽しい時間に変えてくれたのでした。
他に買ったiPodは初代iPod touch。
発表された時、すぐにそれを買おうと思いました。
音楽とビデオ、Podcastの利用が中心で、自宅やマクドナルドのWi-Fiスポットでインターネットも楽しみました。
そうそう、初代iPod shuffleも持ってました。小さくするなら画面は必要ないと、極限までシンプルさを追求する、いかにもAppleらしい製品でした。
これはジョギングの時用に買いました(あんまり使わなかったけど^^;)
これからのiPodは?
今月行われた「Let's talk iPhone」イベントではiPodの発表もありましたが、基本的にハードウェアの変更は無く
インパクトはさほど大きくないものでした。
iPhoneやiPadの売れ行きに対しiPodの売り上げは落ちぎみで、今後のiPodシリーズに不安を感じる人も少なくないと思います。
でも、私は、Appleが音楽を愛する企業である限り、iPodは終わらないと信じています。
iPod shuffleは、個人的には正直、行き着くところまで行ったという感じがしますが
iPod touchはもちろん今後も進化を続けるでしょうし、iPod classicはいつかHDDが大容量フラッシュメモリに置き換わるのではないかなーと思います。
iPod nanoも成長の余地がまだまだありそう。より楽しくて、音楽をより身近に感じられるようになる、そんな存在になって欲しいと思っています。
最近は何かとiPhoneの話題ばかりしてしまいますが、まだまだiPodも捨てたもんじゃない、というワクワク感を、Appleさんには期待しています!
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開催までのこりあと3日ちょっととなったAppleのイベント「Let's talk iPhone」ですが
その間にiPodに関する気になるニュースが流れています。
アップル、iPod classic 用ゲーム販売を終了(Engadget Japaneseさんより)
AppleInsider によると、iPod classic や旧世代 iPod 用のゲームアプリ「iPod Click Wheel Games」が、同社の App Store の取り扱いリストから消えてしまったとのこと。確かになくなってます。iPod classic には Klondike などのゲームがプリインストールされており、ミズパックマンなどのゲームを追加で購入することもできたのですが、これからはできなくなります。
iPod classicの大容量を求めている人は今でも確実にいるはずで、だからこそ私はclassicは無くならないと予想していたのですが、ゲーム販売が終了となるとちょっと不安になります。
いや、もちろん、これだけでclassicの販売が終了だと思い込むのは早計だと思います。classic用ゲームは、多分ですが開発元とAppleが何らかの契約をしているはずで、もはやその採算が合わないという事で契約を終了しただけと見る事もできるように思います。
ただ、本当にclassicが無くなるとしたら、iPodがそもそも持っていたコンセプト…「手持ちの音楽を全て持ち出す」事にどうやって答えるのか? それがiCloudだ、という事なのかもしれませんが、せめてiPod touchの大容量モデルをさらに倍にした、128GBモデルが出てもいいのではないか、と期待してしまいます。
そしてiPod nanoにも噂が。
【9/29】Apple、マイナーアップデート版iPod nano(N20A)を準備中?? by Mac Rumors(Apple Brothers + Mac Newsさんより)
Mac Rumors によると、AppleはiPod nanoのマイナーアップデートを準備しているようで、そのモデル番号「N20A」で第6世代iPod nano(現行モデル)のモデル番号「N20」に "A" が追加されただけとなっているそうです。
第6世代iPod nanoはクリックホイールを廃し、超小型のタッチパネルを搭載したものに進化、というよりむしろ「生まれかわった」モデルですが、旧世代モデルから無くなった機能や不便になった部分もあり、お世辞にも大ヒットしたとは言い難かったと思います。
Appleは時々、製品のデザインをガラッと変えてしまう事があります。
例えばiMovieやQuickTime。最近だとFinal Cut Proがそうですね。
新しいコンセプトで一からデザインし直すのがApple流なのでしょうか。
その初代は革新的ではあるものの、機能的には見劣りする場合が多いんですよね。
ユーザーの反応を見ながら、2代目、3代目と機能を拡張していく戦略。
なので、第7世代iPod nanoはマイナーアップデートというのはどうかなあ、と思ってしまいます。
まだまだ伸びしろがある端末だと思いますし、むしろ意欲的に進化して欲しいと思います。
で、進化といえば、新しいnanoにはカメラがつくという噂がありますが、私はそれよりも実現して欲しい機能があります。
それは、スバリ「防水」。
あ、今多くの方が「それは無い」と思いましたね^^;
それはその通りで、Appleは確かに防水といった部分にあまり関心がないように見えます。
おそらくはそのためにデザインが損なわれるのを嫌っているのだと思います。
でも、今の技術なら、デザイン性や操作性をほとんど損なわずに防水、防滴加工をするのは
可能なのではないかと思うのですが、その辺どうなんでしょうね?
今のiPod nanoはその小ささと軽さが大きな長所のひとつで
スポーツに最適だとAppleは言っています。
であれば、スポーツの際にかく汗がiPodに入り込む事による故障を防ぐために
防水、防滴というのは、ユーザーに非常に受けるのではないかと思うのです。
どうですか、Appleさん?多分無いんだろうなあ~
多分、4日のイベントでiPodについて触れる事は無いと思っていますが
万が一の事も考えた予想と希望エントリーでした。
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